AIに勉強の質問をする際のポイント

ChatGPT・Google Gemini・Claudeのような生成AIの登場以前は、インターネット検索を駆使して広大なネットの海から欲しい情報を探す必要があります。そのため、勉強で分からない事を検索してもなかなか見つからず、インターネットに頼るよりも人に聞いた方が早いと感じる方が多くいました。
しかし生成AIの登場により、上記の問題は劇的に改善をしており、場合によっては学校・塾の先生に質問をするよりもAIに質問をした方が早く・正確な答えが得られる場合が増えてきました。
本記事では生成AIに勉強の質問をする上でのポイントをまとめます。
7Rを理解して正しくプロンプトを作成しよう
AIに質問をする上で、プロンプト(コマンド)を正しく作成する事はとても大切です。
正しく作成するために、以下7つのRをきちんと指定出来ているか?を意識しましょう。
- Request(依頼):具体的な依頼内容を伝えましょう。
- Role(役割):AIに対し、どのような役割を果たしてほしいか?を明確にしましょう。
- Regulation(形式):出力の形式や長さなどを指定しましょう。
- Rule (ルール):従うべきルールを設定しましょう。
- Review & Refine (評価・改善) :AIが出力した結果を評価しましょう。
- Reference(参照知識・例):AIが参考にすべき参照情報を提供しましょう。
- Run Scenario(シナリオ):実行すべき具体的なシナリオを提供しましょう。
まず初めに、7Rを全く意識していない例からご紹介します。下の画像が間違ったRequestをしている例です。

「何をAIに質問をしているのか?」を明確にしないと、どんなに優れたAIも答えようがありません。
インターネットで検索をする感覚ではなく、数学の先生に質問をする感覚で質問をしましょう。下の画像が、正しくRequestをした例です。質問を具体的にするだけで、AIの回答内容が良くなります。


Role(役割)とRule(ルール)を使いこなそう
AIを使う利点は、まるで人から教わっているようなアウトプットを得られる点です。RoleとRuleを指定し、AIを自分好みの喋り方にカスタマイズしましょう。
まずは、Roleの使い方をお見せします。以下の画像は「数学が苦手な先生で回答すること」を指定した例と、「数学が得意な先生で回答をすること」を指定した例です。同じ質問をしているのにも関わらず、回答の言葉遣いが異なっている事が分かります。


Roleを指定することに慣れたら、Ruleも指定しましょう。Ruleとは、AIの回答に必ず含めなければいけないルールを追加するテクニックです。
勉強を進める上でお勧めの「ルール」活用方法は、「専門用語」の強制です。もちろん、「専門用語を使わないでください」というルール設定も可能です。専門用語がない文章の方が、分かりやすいと感じる場合は、Ruleで指定しましょう。

AIが生成した回答を自己評価させましょう
最後に紹介するのはReview & Refineというテクニックです。生成AIが出すアウトプットに対し、レビューを依頼する事が出来ます。
加えて、レビュー結果を踏まえて回答をより良いものにしてくださいという依頼も出すことが出来ます。以下の画像が評価をさせた例です。


まとめ
生成AIも人間と同じで、質問のラリーを繰り返す事で上質なアウトプットが得る事が出来ます。
別の観点として、生成AIが出す回答が必ず正しいとも限りません。
「AIの回答は100%正しくないから、使いたくない」という考えも、「AIの回答を正しいと信じきる」という考えも良くありません。大事なのはAIを良きパートナーとして捉え、自分の頭で考えつつAIを使う事です。
生成AIの使い方に詳しくなると、勉強生活が劇的に便利になります!!ぜひAIの訓練を積み、楽しいAIライフをお送りください!!
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